最近までの研究で、子宮内膜症による卵巣のう胞は卵巣がんの発生母体となっている可能性が高いということが報告されています。卵巣がんにはいろいろな種類(組織型)があるのですが、その中の明細胞腺癌と類内膜腺癌といわれるものが発生するリスクが高くなると考えられています。
子宮内膜症による卵巣のう胞から卵巣がんが発生するメカニズムはまだ解明されていません。悪性化(癌化)の率は 0.7 から 0.8 %くらいと考えられています。そのため、定期的に卵巣のう胞の状態を確認することが必要になります。 子宮内膜症による卵巣のう胞が見つかった場合の治療方針をどうするかは、今後の妊娠の予定や患者様の年齢などそれぞれの患者様の状況によって違ってきます。婦人科医は悪性化の可能性も視野に入れつつ、患者様にとって最もよいと思われる治療方針を検討します。
by hiroi-cl
| 2010-09-16 22:19
| 子宮内膜症について
|
クリニックのHP
カテゴリ
全体 不妊治療について 月経について ピル・避妊について 子宮頚癌ワクチンについて 子宮内膜症について 子宮筋腫について 更年期について 子宮外妊娠について その他の婦人病について ひろいウィメンズクリニック 最新の記事
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||